企業の守護神的存在を目指す大阪府大阪市淀川区の社会保険労務士事務所です。

経営コラム PART1 3

経営者のとって理想の姿

 プレッシャーに強くなるためには、どうしたらいいでしょうか。スポーツ選手やアスリートにおいては、注目の試合やレースで常に結果を出すためにはプレッシャーとの闘いが勝負を左右します。

 スポーツ選手等においては、試合後等のマスコミ等の取材を受けることがあるので、そのインタビューでも言動や態度において謙虚さや誠実さが求められるので、内に秘める自信は当然持っていなければいけませんが、言動や態度は慎ましくいて、内心は自信過剰位でないとプレッシャーには打ち勝てないと思います。

 ただ、その自信過剰の根拠が大事であり、その根拠は日頃の練習やトレーニングや努力に裏打ちされているということです。

 つまりは、これだけやっておけば絶対誰にも負けないというぐらいの努力をした上で、その血のにじむような努力を根拠を自信過剰になり、日頃の言動や態度は謙虚に慎ましくを貫き、プレッシャーに打ち勝って、安定した結果を出せば、最高級のアスリートになれるのではないでしょうか。

 このことを、経営に置き換えてみますと、経営者も経営に関する努力を常日頃から血のにじむような思いで行ない、ここまでいろんなことにアンテナを広げ、従業員とも意見交換し、専門家の助言も柔軟に受け入れ、設備投資や人的資源の投入も合理的に行っていたり、扱ってる商品・サービスや業界の研究、マーケティングをしっかりやっているという自負があれば、前年対比増収増益とまではいかなくても、会社の経営は傾かないようにというプレッシャーには打ち勝てて、経営判断にも迷いやブレがなくなるので、無駄な投資などで大きく傾く可能性は低くなるのではないでしょうか。

 経営はリーマンショックなどのような世界経済の大きな動きに影響を受ける場合があるので、経営者一人の力ではどうしようもない側面もありますが、そういったグローバルな経済のショックという大事故さえなければ、経営者自らの努力次第と変に先行きの不安の解消から余計な投資や事業拡大ということをやらないで済むような、内心の自分の経営に対する自信過剰さというメンタル面の強さがあれば安定してくると思われます。

 すなわち、「腰は低いが、志は高い。」という生き様が、経営者にとっては理想の姿なのです。

自然体で人間臭く語れる人が信用を得る

 恋愛関係においてもそうですが、男女の駆け引きというのがあると思います。自分の思いをどののうな形でどのようなタイミングで伝えるのが一番効果的なのか、あるいはデートプランにおいても、どのようなシチュエーションでどのようなサプライズがあると相手は喜ぶのかなどいろいろ成就に向けて知恵を絞る人が多い事でしょう。

 しかし、何も考えずに自然体で接触を重ねていっても、上手くいくときはいきますし、勝利の方程式があるようでないのが恋愛でもあります。

 これを経営に置き換えてみるとどうでしょうか、ビジネスにおいても駆け引きはあると思います。例えば、経営コンサルタントというような目に見えないものを、サービスとして提供している仕事ですと、自分の価値がわかりにくいというのがあるので、過去の実績を紹介したり、経営のどのソリューションに強いかを証明するために、自分がどのようなアプローチから分析して、その分析の結果を基にどのような提案を行って、どのように企業業績を伸ばしたか等を説明するのかなと思います。もちろん守秘義務の範囲でですが。

 ここでの演出がものを言うわけですが、それは決して実力以上のものをいかに見せれるかではありません。実力通りのものをいかに相手に信用してもらうかなのです。

 ですから、自分を高く見せようと見栄を張って、自分の本業以外の武勇伝や自慢話をしてしまうと、信用を得れないことになります。ましてや、初めてお会いするクライアント様なら、なおさら不信感が増してしまうでしょう。

 そこで、いかに等身大の自分を見てもらえるかが大事なのであり、演出といっても下手に作り込まない自然体の演出のほうが初対面や取引開始前のお客様には信用を得れるでしょう。

 具体的には、過去の成功事例ばかりを言うのではなく、時には失敗事例を織り交ぜながら、その失敗から学んで自分なりの理論を構築したというような一連のストーリーを思い出話のように、人間臭く語れる人が信用を得るのではないでしょうか。

ミスをきっかけにプロ中のプロになる決意をする

 仕事でうっかりミスを無くすには、どうしたらいいでしょうか。まずミスをする時のパターンを大きく二つに分けると、一つは不慣れな仕事で細心の注意を払っていたが、経験値の少なさからくるチェックポイントを網羅しきれなかったことによる場合と、もう一つは慣れた仕事であるにも関わらず、逆に慣れ過ぎてしまって過信や慢心に陥って確認作業を怠ったり、忙しすぎて他の仕事のことを考えながら、浮ついた気持ちでやってしまった場合等が考えられる。

 仕事というのは、ミスなく確実にやることが常に要求されるものですが、人間のやることなので、ミスをゼロに出来ない場合も出てきてしまいます。

 もちろん、仕事を任されたほうはその道のプロなのですから、ミスをゼロにするように、常日頃からいろんなところに目配り気配り、仕事の精度を高める努力をしなければいけません。

 ただミスが起きてしまった場合は、確かに落胆し、自信を失ってしまうかもしれませんが、早急にミスが起きた原因を追究し、同じ過ちを繰り返さないように心理的な面も含めて仕事への取り組む姿勢や確認作業で足りないチェックポイント等を見直さなければならないし、何よりも自信を取り戻し、早く立ち直ることが大切なのです。

 ここで大切なのは、自己嫌悪に陥ってしまっては、何も解決しないということです。ミスの原因が自分の心理的状況にあるとしても、自分を責めても失敗した事実は取り消せないですし、、次の失敗を防ぐためにどういう心理状況や作業手順がミスを引き起こすのか、冷静に分析して、今後はミスのないプロ中のプロになってやるという熱い決意を胸に失敗を自己成長の糧に出来る人間が、最後には他を寄せ付けない仕事人になれるのです。

経営は必ずしも数字だけで判断できない

 国家資格によって独占業務と呼ばれるものがあり、その独占業務とされた業務に関して有償で無資格無登録者が行うと罰則が定められております。

 この独占業務に関しては、無資格無登録者は参入障壁により参入できないので、有資格者にとっては強みになりますが、この独占業務に胡坐をかいていては事業を拡大できません。

 いわゆる、独占業務以外の業務を合法的に行おうと思えば、その業務を有償で行なうのに必要な国家資格を取得するか、資格がなくともできる業務をアイデアにより開拓するしかないわけです。

 一度、事業を始めると時間に余裕がなくなり、なかなか勉強する時間も確保できないので、国家資格を複数取得していくというのは困難でもあります。

 そこで、資格によって業務拡大するのではなくて、アイデアにより業務拡大するという方法も一つですが、本業と並行してやっていくので、本業の足かせにならないようにうまくやらなければ、本末転倒になってしまいます。

 この場合も、業務拡大したはいいけど、思うように軌道に乗らないと思えば、早めに切り替えるというフットワークの軽さが必要です。

 その見極めが大切ですが、これも費用対効果であり、その拡大した業務にかかる経費と粗利が確保できるのに必要な売上に到達するのにどれぐらいの時間を要するか、拡大した業務と本業との間で相乗効果はあるのか等の総合的な判断によります。

 ただ、必ずしも数字だけで判断できるわけでもありません。業務拡大によって得られた知識や人脈が本業に活かされる場合もあるので、そのへんの経営者の臭覚みたいなものが経営センスということになるのでしょう。

 

終わりのないトーナメント戦を勝ち抜くということ

 仕事の進め方ですが、今抱えている仕事にはそれぞれ期限があると思いますので、もちろん納期の早いものから取り掛かるのがベストですが、納期が遅いからといって余裕をかましていると、納期が繰り上がったりした時に対応に追われてしまいます。

 その時は、繰り上がった納期の案件を先にやらなければいけないという焦った気持ちになりますが、実はそれより最優先されるべき案件を見落としていたりすることがありますので、ここでパニックにならず、落ち着いてもう一度、仕事の優先順位を整理してみる必要があります。

 仕事は常に早め早めに処理していくことが望ましいのですが、時間に余裕のできた時になかなか先の仕事を前倒ししてやるという癖がついていないのが現実です。

 これは1年という長いスパンで見た時の閑散期と、1ヶ月や1週間という短いスパンで見たときの、ちょっと余裕のできた隙間の時間も、次の繁忙期や次の忙しくなる展開を読んで自動車運転で言うところの「かもしれない運転」のような予期せぬ事態を想定した行動を心がけていれば、習慣として身についてくるものですね。

 一つの案件が終わった後にほっと一息つくのは、もちろん大切なことですが、大きな案件を処理した後などにあまり余韻に浸っていたりすると、次の案件への取り掛かりが遅くなることがありますので、仕事は終わりのないトーナメント戦を勝ち抜くような気持ちで臨まないと、うっかりペースを乱すことがあります。

 

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