企業の守護神的存在を目指す大阪府大阪市淀川区の社会保険労務士事務所です。

経営コラム PART1

日頃の実務で思いついた経営のヒントになるような事をコラム形式でご紹介しております。企業経営者の皆様は是非、ご覧下さい。

人間が進化し続けていくためには

 自分の事が好きな人は、自分のどの部分が好きかわかっているのでしょうか。自分のどの部分が好きかわかっていれば、その部分は自分の誰にも負けない強みであるということを自覚しているので、日々の小さな失敗やいざこざにもめげることなく、常にポジティブに明るく生きていけるのだと思います。

 ただ、自分大好き人間の中には、自分のどの部分が好きというよりも、ナルシスト的に自分の全てに己惚れてしまっている場合もあるので、その場合は日々の失敗やいざこざにいちいち落胆することのない前向きな人生は歩めるのですが、反省して成長していくという観点からは、自分の悪い癖も見逃してしまいがちなので、成長が止まってしまうことがあります。

 よく言われる他人に興味がなく、自分大好き人間の人は、今一度自分のどの部分が好きか分析してみると良いと思います。

 そうすることで、自分を冷静に見つめ直すことによって、自分のこの部分は優れているが、この部分はまだ発展途上であると自己分析ができるようになりますので、日々の小さなミスも何か人のせいにしたり環境や置かれている状況のせいにすることなく、謙虚に反省してミスの原因を追究して改善しようと更なる高い水準に自分をレベルアップさせようという向上心につながっていくのです。

 なぜならば、自分大好き人間で、自分は完全無欠でミスなどするはずがないという奢り高ぶった精神では、何かのせいに責任転換して、自分を省みることを怠るからです。

 ただ、自分を愛する精神は大事なことです。自分を愛することで自信を持ち、勇気を振り絞ることもできますから、物事に勇猛果敢にぶつかっていくことができますが、人間には欠点がありますから、その欠点や得意とする強みをしっかり分析して、ミスやいざこざが起こった時の原因追及やその後の改善をしていくことを繰り返して、人間は進化し続けていくことができるのです。

集客力向上の提案と賃金設計で経営を支える

 企業経営において、既存のお客様のフォローと新規顧客の開拓は同時並行でやっていかなければなりません。優先順位をつけるとすると、人員の少ない小規模な事業所の場合は、既存のお客様のフォローを万全にやって、余った時間で新規顧客の開拓ということになるでしょうし、人員の多い大規模な事業所ですと、既存のお客様のフォローをする担当と新規顧客の開拓をする担当を分けて分業にすれば、隙間なく両方のタスクを解決していくことができるわけです。

 ただ、分業にした場合は、新規顧客の開拓をする人の実績によって、それに見合った賃金体系にしないとモチベーションの維持・向上が図れないですし、かかった人件費を売り上げによって補っていくことができないので、経営を圧迫していくことになります。

 ここで賃金設計というのが、どれだけ大事かということがわかるわけですが、普段は賃金の体系や仕組みを気にしている経営者の方は少ないと思いますし、まずは売上の向上という目の前の資金繰りの対応に追われることになるのがほとんどと思われます。

 企業に関与している専門家の立場としては、賃金設計の必要性だけ説明しても、それがすぐに売り上げに直結してくるイメージを持ちにくいですから、集客力向上の提案や業界の最新動向の研究から得たビジネスの仕組みづくりの提案なんかもやりながら、売上に直結する提案をやり、なおかつその実行部隊である新規顧客開拓を担当する労働者の意欲向上につながる賃金のことまで提案すると、だんだん目に見えにくい価値や必要性が具体化されていきます。

 これは例えて言うなら、ある商売を始めようという動機があり、その商売を始めるのに資格が必要だとすると、その資格を取得するという第一目的のために、それではどんな勉強すればいいのかというのを教えてもらったとしても、その勉強をするために効率的な学習方法や教材・ツールがわからないと資格取得という第一目的に早く到達できなかったり、あるいは第一目的にいつまでたっても到達できないことになるので、目的達成のためにはその目的達成のために必要な武器・情報とその武器・情報を使いこなせるだけのテクニック・ノウハウが必要ということです。

 経営者の目的が売り上げを確保して、利益を上げていくことにあるとするならば、その目的のために必要な武器・情報を身に着け、その武器・情報を今度は上手く使いこなしていくテクニック・ノウハウを持って初めて初期の目的が達成されるわけです。

 それが、集客力向上の提案とその実働部隊となる人員が意欲的に働ける仕組みづくりとしての賃金設計ということになり、企業の経営を支えます。

議論する相手ではない時の会話は共感と安らぎを

 人と人とのコミュニケーションの中で大事なのは、共感と安らぎです。会社の会議や国会議員や地方議員が議会で議論をたたかうような場面では、コミュニケーションというより、有権者の民意や会社の利益を代弁する立場という守られるべき利益保護の為の主張を展開しないといけないので、また意味合いが変わってきますが、一般的に友好を深めるべき相手との会話の中では、考え方や感性が共通していることによって安心感や信頼感を得ることができるので、違う部分は違うと割り切っていいと思いますが、お互いの共感できる部分で折り合いをつけていくことが大切なのではないかと思います。

 ですから、一般的な日常の会話というのは、議論をたたかう場面ではないので、相手を理論で捻じ伏せて論破するような語り口は、かえって関係を悪化させてしまうでしょう。

 論破できたほうは気分が良くても、論破されたほうは気分が良くないですし、論破した人と壁ができてしまい、敵対関係となってしまうことが予想されます。

 どうしても人間同士なので考え方が違う部分は出てきてしまいますが、その時も相手の主張や意見は尊重しながら、自分の意見は自分の意見として述べた上で、必ず相手の言い分で同感できる部分は、努力して探せば見つかるはずなので、そこを瞬時に読み取り、「この部分に関しては、同感です。おっしゃる通りですね。」とはっきり口に出して相手に伝えることですね。

 言われたほうは全否定されているわけではないので、相手の主張や言い分を聞き入れようという気にもなってきて、だんだん気持ちも落ち着いてくるでしょう。

 議論する相手ではない時の会話のスタンスは、共感と安らぎを得ることを念頭に入れて、コミュニケーションを工夫すれば、交流関係の幅は広がるのではないでしょうか。

情報収集における効率的なプライベートの過ごし方

 現代は情報化社会ですので、ちまたにいっぱい溢れてる情報を貪欲にかき集めようとすると、とても時間がありません。

 自分にとって、最低限必要な情報は何かをあらかじめ整理しておくことがいいと思います。

 例えば、自分の仕事に関係ある情報で業界ニュース的なところは、業界が独自に発行している新聞があれば、それを定期購読するなりして、業界の最新情報に抜け目がないようにしたり、業界以外でも比較的近い業界、いわゆる我々、士業でいうところの隣接士業の最新情報なんかも余裕があれば見ておくとかですね。その次は一般的な日本の政治経済や地域経済あるいはスポーツ・芸能ニュースとか自分の興味のあるなしによって、多少優先順位は変わるでしょうけど、自分で優先順位を決めておくことですね。

 最近はネットでトピックス的なニュースも見れたりするので、最新ニュースを更新の度にチェックしていたら、それこそ仕事終わって自宅帰ってからは、ずっとネットサーフィンで終わってしまうということにもなり、家族の団らんの時間やコミュニケションの時間が削れられ、家庭生活にも支障を来たしかねないのです。

 ですから、自分の中で自分の仕事との関わりが深い情報や、今職場や家庭で抱えている問題解決のヒントになるような情報は優先順位を高くしておき、その次ぐらいに一般的なニュースで自分の年齢や置かれている状況や立場で最も有益と思われるものを絞り込むことですね。

 そうしないと、何でもかんでも情報を吸収しようとして頭の中がパンクしてしまいますし、不必要な雑学的な知識の習得に時間を取られて、もっと自分に必要な情報の習得が抜け落ちてしまうからです。

 プライベートの時間の使い方は自由ですけれども、いかに有効な時間の使い方ができるかで、社会人の方は実は差が出てきてしまうとも言えるわけです。

ポジティブになるための方程式

 言葉は魂が乗り移るといいます。言霊と言うらしいですが、ネガティブな事ばっかり言ってたら、ネガティブな精神が宿ってしまい、前向きに物事を捉えられなくなってしまいます。

 反対にポジティブな事ばかりを言っていたら、ポジティブな精神が形成されていくものですから、何をするにもプラス思考でテンション高くできるので、集中力が高まり、不思議な力が湧いてくるでしょう。

 ここで、大切なのは、表面的にただポジティブな言葉を発するだけでは、ポジティブな人間にはなれないということです。マインドや考え方もポジティブでないといけないので、この世の中の森羅万象に運命を感じ、感謝をして、今この瞬間を精一杯生き抜くという底抜けの明るさが必要です。

 過去の恨みつらみも全てリセットして、明日や未来を生きるために、一瞬一瞬を悔いなく、がむしゃらにというのが自然にできるかどうかですね。

 これは、元々の性格にも起因しますが、ポジティブな言葉を発するだけでなく、考え方も自分の頭の中に叩きこめば、そのうち自分の中で変化を来たすと思います。

 例えば、会社員の方で、明日に大切な取引先様を前にしたプレゼンテーションがあるとすると、事前の企画書等の内容を練り上げることももちろん大事ですが、明日のプレンゼンテーションの成功のイメージを持つことです。自分の世界に入ってしまえば、場に呑まれることもないので、練習の時に、自分のプレゼンテーションが面白いと思えるくらいに、自分のリズムを鍛えておくことですね。

 最初は憧れの人の真似でもいいので、リズムを体感しておくと、自分の好きな人というのは、自分と感性が似ているからというのもあるので、そのうち自分独自のリズムや間が出来上がってきます。

 ポジティブになるために必要なことは、最初憧れの人の生き方や話し方を真似して、成功のイメージを持ち続けることです。そして、そのうち自分独自のリズムやマインドが完成されて、負の感情がなくなっていくことから、ブレイクスルーしていきます

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